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特別養子縁組における養親の年齢制限について

特別養子縁組における養親の年齢制限について [養子縁組]

特別養子縁組制度とは子供の立場に立った制度なので規制と忖度があるのですっ!!


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みんな、元気にしてる??

今回はみんなも非常に気になる『特別養子縁組における養親の年齢制限について』をわかる範囲でお答えしちゃうぞ!!

この『わかる範囲で』って曖昧に書いた理由とは・・・

実は法的には養親の年齢について明確に定義されていないってのがあるのですっ!!

従って『養子が養親の戸籍上、実子となる特別養子縁組』や・・・

『養親の戸籍に養子と記載される普通養子縁組』にて、法的に規制されていないのであれば・・・

経済的に余裕があり・・・

夫婦ともに前科と逮捕歴もなく・・・

子供に対する愛情と育児できる熱意と体力さえあれば良いわけで・・・

『どんな年齢の夫婦であっても養子縁組で養子を得ることができる』って事になる!!

でも現実はそうじゃない(泣)

実際、大阪府の特別養子縁組での養子候補の紹介を一手に引き受けている家庭養護促進協会さんでの研修時に伺った話だと・・・

『0歳児を引き受けられる養親の年齢は43歳から45歳までが限度』との見解をもらったりしてるのです!!

うーん・・・これってなんでだろうね??

実は最初に結論を書いちゃうと、この理由とは・・・

『養子縁組は子供の為の制度である』って前提があるからなのです!!

これって、もしかして・・・あくまでも、もしかしてだよ・・・極端な話を言っちゃうと・・・

共に100歳のご夫婦がいて実子として子供を迎え入れられる特別養子縁組を希望しているとしよう・・・

その場合、『特別養子縁組』を斡旋してる側は安心してそのご夫婦に子供を紹介できると思うかって話で・・・

いくら平均寿命が長くなったといっても、子供が大人になる前に寿命を全うしてしまう可能性が非常に高いよね??

また子供が成人になってもご存命であると仮定しても・・・

加齢によって寝たきりになっているケースや認知症を患ってしまう可能性もあるよね??

でもね、養子となる子供は決して養親の奴隷ではなく、れっきとした独りの人間であり・・・

いくら養子縁組にて養親から養育されているとしても、それは養親のみに課せられる義務であって・・・

その代償を子供に望むのは大きな間違いだし・・・

未来ある子供の自由を奪う願いや行為は決して行ってはならない事だって強く思うってわけなのですっ!!

なので私たちって既に現段階において養子となる子に老後の面倒を見てもらうつもりなんか全く無くて・・・

自分たちの面倒は自分たちでみるって思ってるし、危ないなって思ったら施設に入るぞって二人で決めてたりするのですっ!!

それが世間的には『子供に依存する事が許される一般家庭』と・・・

『実子となっても健全に養育するのみで子供に頼ることは許されない特別養子縁組家庭』との最大の違いかも知れないね??

あはは・・・これってあくまでも私見だよ??

だって子供自身が望めば『特別養子縁組』であっても、ある程度の面倒は見てもらえるかもしれないし・・・

一般家庭であっても私の親のように『老後の面倒は自分でみる』って実践してる親もいるわけだし??

なので前提条件の違いってか・・・事前の心構えの違いって感じかな??

従って話を戻すと・・・

今回のテーマである『養親の年齢制限』とは『法的には規定されていない』けれども・・・

各機関にて独自の年齢基準を設けている理由だって感じてたりするのですっ!!

 

0歳児を希望される方の場合は45歳以下ってのが一つの目安になるのかもね??


そんな感じで『年齢制限』は『法律的には存在しない』けども・・・

『管理運用側の忖度』として存在してるって感じ!!

これっていろんな意見があるけれども、聞き取りした中で最も厳しかったのが・・・

『養子となる子が20歳になる際に養親が60歳以下』だったかも??

これって、もし0歳の乳児を希望される夫婦がいたら養子が実子として認定される時点で・・・

養親の年齢は39歳以下でなければならないって事!!

って事は・・・最大2年ほどかかる面談や研修を経て・・・

更に1年以上はみないといけない養子候補者とのお試し保育期間もある事から・・・

余裕を見て39歳の3年前・・・夫婦の年齢が36歳以下でないと認可されないケースもあるかもって事!!

でもさ、これってどこにも明記されておらず、各機関の担当者さん方への聞き取りに依って得られた条件なので『忖度』って言葉を使用してて・・・

そんな『忖度』らしく・・・各機関はおろか、担当者によっても年齢制限への解釈が違うって事がある!!

なので最初に挙げた『養子引き取り時に39歳以下で無ければ0歳児は無理』との判断は・・・

聞き取りを行った中で最も厳しかった方の見解であり・・・

最も緩かった方の意見では・・・

『夫婦の年齢が何歳であっても乳児の引き取りは可能ですよ』との見解もあったかもね??

改めて言うけど、これら意見は全て『政府公的機関の関係者』の見解であって『民営斡旋企業』の解釈では無いぞっ!!

だって私たちって最初から『公的機関』=『大阪市児童相談所』限定で養親縁組を進めており・・・

『民営斡旋企業』にコンタクトを取ったことは無く、彼らの基準は全く分からないので・・・

もし民間からの斡旋を希望される方は違う結果もあるかもしれないので、その場合はご自分で調べてみてね??

話しを戻して公的機関限定で尋ねた方々の中で最も多かった回答は・・・

『夫婦の年齢が45歳くらいまでの方なら0歳児の養親候補として立候補可能』って言われたかも??

でも法的に明記されていない以上、この年齢も忖度だろうから実際はわかんないよ??

でも最も多い回答が『45歳くらい』だったので・・・

『45歳』って年齢を一つの基準として捉えてみるのも良いのかもしんないね!!



実際の法律と民間斡旋企業の見解はどうなってるの??

実は『特別養子縁組』って2000年4月に法改正されて、かなり条件が緩くなったのはみんな知ってるよね??

その内容とは主に『養子とできる子の年齢の引き上げ(6歳から15歳への引き上げ)』と・・・

『養子認定基準のルール化と緩和』なのだけど・・・

その関連法においても『養親の年齢基準』は明文化されていない!!

なので『民法令和元年法律34号』にて成立した『民法第817条5項』の新規項文にも記載されておらず・・・

養子とすることが可能な子供の年齢がそれまでの6歳から15歳にまで引き上げられただけなのです!!

これってみんなも興味があるだろうから『民法第817条5項』の内容を引用すると・・・

【第817条の5】

第817条の2に規定する請求の時に15歳に達している者は、養子となることができない。特別養子縁組が成立するまでに18歳に達した者についても、同様とする 。

前項前段の規定は、養子となる者が15歳に達する前から引き続き養親となる者に監護されている場合において、15歳に達するまでに第817条の2に規定する請求がされなかったことについてやむを得ない事由があるときは、適用しない。

養子となる者が15歳に達している場合においては、特別養子縁組の成立には、その者の同意がなければならない。
*出展元:http://www.moj.go.jp/content/001296722.pdf

そんな感じで養親の年齢に関してはスルーでも・・・

現実に『特別養子縁組』を行おうとすると、れっきとした『養親の年齢制限』がある(泣)

例えば『養親の年齢について』について・・・

民間ながら母となる女性の思わぬ出産を全面的にサポートし、養子縁組を推進されてる『慈恵病院さん』の回答だとこのようになってる!!

【よくある質問:(養親の)年齢制限はありますか?】

年齢の数字を挙げて線引きすることはできません。
ただ、ご年齢が高いと養親の候補となりにくいことは否めません
養親希望のご夫婦の大部分が不妊治療を経験され、奥様が40歳を超えるまで治療を続けられることは少なくありません。
ですから治療を断念して特別養子縁組を希望なさるご夫婦の年齢は高い傾向にあります。不妊治療に携わる産婦人科病院の立場としましては、養子縁組の赤ちゃんが授かるようにしてさし上げたい気持ちは山々です。
しかし、特別養子縁組は子どもの福祉のためにある制度で、あっせん者はお子様の代理人です。お子様の側に立ってあっせんを進めて行く責務があります。そこで、養親様のご年齢に関して以下の考察を行いました。
お子様が就職なさるまでは養親様が経済的な支えです。退職や病気で養親様に経済力がなくなってしまいますと、お子様の不安は強くなりますし、場合によっては経済的な理由から進路を変更しなければならなくなります。
退職という観点では、「養親様が退職年齢に達するまでにお子様が就職できる」前提が望ましいと思います。ただ経済的な意味での退職年齢の評価は養親様の収入額や預貯金額によっても変わりますので、個々のケースで検討を要します。

一方、健康面から考える養親様の年齢評価も大事です。養親様が病に倒れると、お子様には経済面のみならず精神面でも不安が生じます。
慈恵病院に限らず病院は体調を崩した患者様が毎日お越しになる所ですので、そこで仕事をする立場の者としましては、加齢とともに病気が発生しやすいことを無視できません。
脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、高血圧、癌などは年齢と共に増えてきます。
その様な病気は40代からしばしば発生し、50代では明らかに増え、60代では死亡する人も目立ってきます。この傾向を考えますと、「養親様が退職年齢に達するまでにお子様が就職できる」という先の前提は健康面からも必要と考えます。
その他、「子育てには体力が要る」「お子様と養親様の年齢差がありすぎると、お子様に精神的な負担が生じないか?」などの議論もあります。
これらの点は個人差が大きく、一律に決められません。大事なことは、「お子様が自己肯定感を持ちながら人生を歩むことができるか」です。
そのお手伝いをしていただけると確信できるご夫婦を探しています。
年齢の観点を無視することはできませんが、それを上回るものをお持ちと判断させていただいた場合には、お子様を託させていただきます。
ただ、それは「収入の多さ」や「社会的地位」ではありませんので、ご理解ください。
*出展元:https://jikei-hp.or.jp/engumi/faq/


ねっ・・・上記でマークしたように『養親様が退職年齢に達するまでにお子様が就職できる前提が望ましい』ってはっきり書いてあるでしょ??

なのでどうやら『特別養子縁組』を推進されている行政及び民間の方々の見解では・・・

『子供が就職できる年齢』とは『子供が20歳に達する=成人する』が一つの区切りとなっているようで・・・

それを基準とすると現在の一般企業での退職年齢が65歳に引き上げられているので・・・

養親候補の年齢は『養親65歳-養子20歳=年齢制限は45歳』との計算になるっぽいのです!!

従って前述したように『0歳児を望む養親希望者の年齢は45歳くらい』ってのが凡その基準になるって理解してもらえたら嬉しいなっ!!



【特別養子縁組】

特別養子縁組における養親の年齢制限について

最後の乳児院での研修・・・みんなと離れたくないっ

2020年11月15日、大阪市里親登録前研修3の内容

2020年11月8日、大阪市里親登録前研修2の内容

2020年11月1日、大阪市里親登録前研修1の内容

里親制度で60人の子供を育てた夫婦のお話し

特別養子縁組に向けて養親研修を受講してきたぞっ

子供がいない私たちは特別養子縁組を希望してるのです




今回はこれでおしまいっ!!

そんな感じで・・・みなさん、ごきげんよぉーって事なのですっ!!





Pyonko and Mu From Osakaでしたぁーっ!!

 

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ニッキー

いくつでも養親として愛情を持って育てられると
ご本人たちは思っていても、子育ては体力勝負のところもありますもんねぇ。
養子が成人するまでは金銭的にも心配することがないように・・・という
配慮なのかな。
養子縁組で一番必要なのは愛情ですが、やっぱりその他にも
皆が幸せになるためには必要な付随する諸々がありますよね。

by ニッキー (2021-08-13 13:02) 

むうぴょんこ

うんうん…正しくニッキーさんが言われるように…
養子となる子が将来、困窮しないように…
自己アイデンティティを持ち、誇り高く育つよう…
あくまでも子供の幸せの為…
管理者側も色々考えて様々な個々のケースにも対応可能なように現在の形に落ち着いたんだと思うよ!!
従って…
私のように上記年齢を越えていても、希望はあるってこと!!
まあ、その場合、乳児は無理だろうし…
養親候補の方の年齢に応じて養子とできる子供の年齢も上がるかもしんない!!
でもやってみなきゃ結果なんてわかんない!!
特別養子縁組と普通養子縁組制度の全ては…
保護されている子達に生まれてきて良かったと思える…
限りない愛情と幸せに満ちた家庭を提供する為にある!
だからこそ少しでも子供が欲しいって願う方には…
年齢や収入、世間体などを気にするよりも…
まずは臆せずにお住まいの児童相談所に相談して欲しいって願ってるのです!!
それがこのブログ記事の目的っ!!
なのでたった1人でもいい…
背中を押す勇気を与えられたら嬉しいなってね!!
by むうぴょんこ (2021-08-15 11:58) 

みうさぎ

なんだか色々あってハードル高い年齢制限。どんなリスクがまとうやらわからない。特別な養子縁組だからそうなる訳なんだ。世の中虐待されてる子供の命さえ守れないのに年齢で区切るのもなんだかな?て疑問が湧いたなぁまあ80歳のご夫婦が零歳児て言うのも難しいお金さえあれば生きて行けるじゃんて思っちゃうけど養育て視点で見れば40代設定なんだね。なるほど。

by みうさぎ (2021-08-19 15:38) 

むうぴょんこ

うんうん・・・実際、純粋に子供の引き取りって事だけに注目したら、養親の年齢制限って矛盾してるよね・・・
でも子供たちって幼いころから親と離れて施設で暮らすことを強要されてるのに・・・
新しい家族との生活が始まってもすぐにお別れがあったらそれも不幸すぎるでしょって研修で教えられたよ!!
確かに日本では血の繋がりって非常に大切にされてるのは理解できるけど・・・
私みたいに欧米文化で育ったような人間からしたら・・・
血のつながらない夫婦であっても家族になれるのだから・・・
子供だって硬い信頼関係を築けるように努力し続ければ、本当の家族になれるでしょって思ってたりするので・・・
可能ならば30代のうちに不妊治療か・・・
実子となる特別養子縁組かを決断してほしいって思ってるのです!!
あはは・・・これって極論で・・・
私は不妊治療はしてないけども・・・
この歳になるまで行動に移さなかった自戒も込めてって事なのです!!
by むうぴょんこ (2021-08-19 18:20) 

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