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2020年11月8日、大阪市里親登録前研修2の内容

2020年11月8日、大阪市里親登録前研修2の内容 [養子縁組]

2020年11月8日:基礎研修2/3日目


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今回も引き続き『特別養子縁組ネタ』で・・・

去年の11月8日に受講した基礎研修の次のステップである『里親登録前研修II』の内容を披露しちゃうぞ!!

そんな2日目の時間割ってこんな感じ!!


【第2日目の研修内容】

・ワークII:里親養育の役割

・小児医学

・小児保健

・発達心理学

・地域における子育て支援サービス

・里親体験談II

・里親会の活動と役割

・レポート作成


上記でもわかるように2日目の講義ってかなり専門性に富んだ内容って事で・・・

ぶっちゃけ医学部出身の方で無いと一覧で理解するのは難しいって印象かも??

そんな専門性に振った内容なので・・・

『ワイルドスピード 大阪児相フルスロットル』とでも形容したくなるような・・・

常に頭はアクセル全開で稼働させざるを得ないので・・・

午後となれば持ちこんだ珈琲をがぶ飲みしても襲い掛かる疲れを誤魔化せずに・・・

ともすればくっつきそうになる重い瞼を強制的に持ち上げながら頑張るしかなかったのですっ(泣)

そんな研修には30名ほどの受講者の方々がいたんだけど・・・

他に常時5名ほどの大阪こどもセンターさんや児相関係者の方々がいらして受講態度を観察してたので・・・

背中に感じる視線に緊張感ありまくりだったかも??

実はそんな厳しい状況に加え、コロナ対策で窓は全開状態だったので・・・

終了間際には体全体が冷え切ってしまって『もしかしたら凍死しちゃうかもしんない』的に覚悟せざるを得ない状況もあったかもね・・・って言いすぎかな(笑)

でもそんな厳しい状況下でもやっぱり『北斗の拳』のケンシロー的な猛者の方々っているもんで・・・

資料を読み上げる講師の方々の優しそうな声に誘われたのか・・・

たまに頭がカックンとしちゃう人々や・・・

飽きたのかパズルや読書に熱中する方々や・・・

持ち込んだノートPCを使用して自分の仕事に没頭しちゃう方もいたりして・・・

正直、そんな態度で大丈夫なのって心配になっちゃうシーンもあったりして??

まあ、そんな他人の事より自分の事・・・

濃い珈琲をがぶ飲みしたり・・・

フル回転する脳に栄養を与える為に龍角散のど飴を舐めまくったり・・・

短い休憩時間にはダッシュして外の公園に行き、忙しなく一服したらトイレに行かずに急いで席に座るなど・・・

ホントに頑張ったぞってな感じだったのです!!

でね・・・こうした事を踏まえてもし可能ならばって私見での希望なんだけど・・・

出来れば文章を読み上げる形式ではなく・・・

ほら、スティーブジョブスさんのように資料にはキーワードだけ明記して・・・

内容はディスカッション形式で進めていく受講者参加型の講義の方が眠気も覚めるのでより良いのかなってちょいと思っちゃったかもね??

それって私が塾講経験があるからかもだけど・・・

そうした手法の方がより飽きずに受講できるかもって思っちゃったのです!!

あはは・・・これこそ余計な事だよね・・・なので、ゴメンなさい!!

そんな濃密な研修だったけど・・・

そういえば最も重要な注意点をまだ言ってなかったよね??

それって実は・・・

研修後に提出を義務付けられてる『レポート』の事!!

このレポート・・・

研修時に講師の方々から何度も言われるけど、提出しないと受講した事にならないって決まりがあるらしいぞ!!

更に提出されたレポート内容は、全ての研修終了後に実施される家族調査と家庭訪問結果と共に・・・

『里親申請認否の審査会』にて里親認定可否の重要な資料となるらしいので、可能な限り前向きで肯定的な内容でしっかりと書くべきなのですっ!!

なので受講態度と共にこのレポートにも注意してねって事だぞっ!!

そんな感じで・・・次のチャプターからは自分の復習も兼ねて、受講した内容を抜粋で書いちゃおって思うのです!!
 



里親養育の役割


【養育里親】

・いつの日か、子供が実親の元へ帰れるように支援をしていく

・長期養育の場合、子供は実親とは暮らせないが、『家族というモノ』と折り合いをつける作業が必要


【養子縁組里親】

・結果的に子供は『生みの親』と『育ての親』を持つことになるので『二組の親』を持つ子供の『親』になる覚悟が必要

【家族というモノ】

・子供は親を選べないが、生まれながらの格差が依然として存在する

・『家』と『家族』は何なのか、その意味を子供と一緒に考えていくことが必要


【家族の形の変化】

・子育てに対する配偶者や周りの希薄さ

・マニュアル的な育児情報の氾濫に惑わされるな

・母親への神話的な役割と責任の押しつけ

・父親の存在感の不在と母親の孤立

・子供への『良い子』の偏重と押し付け


【子供が養育者に期待している事】

・話を聞いてもらえる存在

・一緒にいる事で安心できる存在

・自尊心を育ててもらえる根気強い愛情を持つ存在

・好奇心を満たされる知識を持った存在

・悩んだり、迷った時に一緒にいてくれる存在

・他者と自身を尊重する体験を与えてくれる存在

・自分の興味を後押しし、応援してもらえる体験を与える存在

・良い社会規範を持つ存在

・相手と自分の気持ちを理解してもらえる存在

・自分のペースを尊重してくれる存在

・程よい注目と応援をしてくれる存在


【社会的養護での養育目標】

・身体的、情緒的健康

・学習の達成

・家族構成の再構築
(親という存在との折り合い)

・未来への希望




子供の保健医療、家庭の医学


★緊急時の相談は以下に電話する事

・大阪市:緊急安心おおさか電話

・#7119 もしくは 06-6582-7119


【発熱とは】

・37.5度以上の状態を指す

・子供によっては平熱が37度ほどの子もいるので、その子の平熱を調べておく必要がある

・38度以上の高熱時には受診が必須

・特に『高熱時の熱性けいれん』は命にかかわるので救急車を呼ぶこと


【窒息】

・すぐに救急車を呼ぶこと

・特にナッツ類や硬いゼリー類、ラムネ類やガム、大きいフルーツなどは誤嚥の可能性が非常に高いので与えない

・玩具類も誤嚥の可能性がある

・詰まってしまっても『口に手を入れるのはNG』さらに奥に押し込んでしまう事になる

・掃除機で吸うこともNG、肺をつぶしてしまう


★対処法 1歳未満の乳児:

・胸部突き上げ法:椅子に座り頭部を下げた状態で胸の真ん中を指2本で圧迫

・背部叩打法:片手で頭部を持ち、その腕に胸とお腹を乗せ、頭部が下がる状態でうつぶせにし、もう片方の手の平の根元で背中をたたく

★対処法 1歳以上:

・胸部突き上げ法:背部から両腕を廻し、みぞおちの下を片方の手を握りこぶしにし、背部を上方に圧迫


【やけど】

・基本、即時の受診が望ましい

・やけどをしたら衣服は着せたまま、流水をかけるなどの処置をする


【嘔吐】

・子供は胃の入り口が緩いので少しの刺激でも吐きやすいが、医者の判断を仰いだ方が良い

・吐しゃ物の写真を撮ったほうが良い


【下痢】

・白や黒、水っぽいや粘液、不消化などの場合は受診すべき

・写真を撮ると医者に説明しやすい

・下痢止めは使用禁止

・こまめに水分補給を行う事


【アレルギー】

・鶏卵、牛乳、小麦、蕎麦、エビ、カニ、ピーナッツ類のアレルギーは重篤になりやすいので注意

・事前に児相などにアレルギーの有無を確認

・ただしアレルギーはある日いきなり発症する事が多いので注意

・1歳を過ぎるまではハチミツを与えてはダメ(ボツリヌス菌の感染が想定される為)




子供の心の発達~里親に委託される子供への理解~


【子供の特徴】

・子供は発達する事で大きな可能性がある

・子供は環境の影響を強く受けやすい

・虐待は子供の身体に重大な影響を及ぼす

・発達には大きな個人差が認められるモノなので心配をし過ぎない


【一般的な子供の発達段階】

★新生児期(生後4週間)

・音のする方を向こうとする

★乳児期(~1歳半頃)

・立って歩く

・言葉を話す

・人見知りをする

★幼児期前期(1歳半~3歳頃)

・独りで歩く

・イヤイヤ期で自己主張が出る

・トイレトレーニング

★幼児期後期(3歳~6歳頃)

・赤ちゃん体形から子供らしい体つきになる

・好奇心旺盛で自分で考えて行動しようとする

★児童期(学童期~小学生時代)

・同世代の子供と遊ぶ事を楽しむ

★思春期(中学生~高校生)

・体形が男らしく、女らしく成長する

・性への関心が高まる

・反抗期(自分と依存との葛藤時期)

・自分の将来について思い悩む


【心の発達のイメージ】

・乳児期: 愛着形成による安心感と信頼感

・幼児期前期:自立性、基本的な生活習慣の確立

・幼児期後期:目的性、三角関係、心の葛藤を抱える

・児童期:社会的技能、知識の習得、有能感

・思春期:自己アイデンティティの確立


【愛着感 アタッチメント】

・愛着とは『子供と特定の養育者との間で形成される強い結びつきの事であり、『安心感や信頼感の基』となるので非常に大切である

・一方で社会的養護の子供は不安定な子が多い

・適切な愛着形成とは『自分は守られ、愛されている』と感じさせることである


【愛着障害への対応】

・愛着形成が上手くいかなかった子供に愛着形成を図るのは非常に時間がかかる

・拒否、否定されても決して怒らず放棄せず、長期的な根気強い愛情深い関わり合いを持つことが重要


【発達障害】

★定義:

・発達途上において何らかの理由により、社会的な適応上の問題を引き起こす可能性がある障害の事

★原因:

・生まれつき脳の一部機能に障害がみられる

・医学的には『遺伝と環境の相互作用』と認知されている

・決して母親の養育のせいではなく、個性である

★主な発達障害と罹患している有名人:

・ASD:自閉症スペクトラム障害、アインシュタインやスティーブ・ジョブス

・ADHD:注意欠陥多動性障害、坂本龍馬や織田信長、ウイル・スミス

・LD:学習障害、スティーブン・スピルバーグ、トム・クルーズ

・知的障害:精神遅滞、主に芸術家や音楽家、文学者や研究者に多い


【不適切な養育とトラウマ】

・繰り返される虐待体験=トラウマ


【逆境的小児期体験(ACEs)】

★社会的養護の入所理由と逆行的小児期体験の相関性

・入所児童の81.7%がACEs被害者であった(家庭福祉課調べ)

★ACEsとは: Adverse Childhood Experiences

・繰り返し身体的、心理的、性的虐待を受けていた

・アルコールや薬物依存者が親族にいた

・家庭内暴力(DV)があった

・家族に精神病を患っている人がいた

・片親、もしくは両方の親がいなかった

・家族に服役中の人がいた

・親に無視(ネグレクト)されていた

★逆境体験による負のスパイラル

・子供期の逆境体験⇒社会的、情緒的認知的損傷⇒健康を害する生活行動⇒疾病、傷害、社会不適合⇒早すぎる死


【トラウマを抱える子供の特徴】

★身体面:

・悪夢による不眠

・自傷行為

★乖離症状:

・やる気がない

・ぼんやりしている

・急に騒ぎ出す

・キレやすい

・過去の出来事を覚えていない

★思考面:

・マイナス思考

・諦めやすい


【トラウマを抱える子供の養親への影響】

・トラウマを抱える子供の影響は養親に伝播しやすく、その影響は思うよりも遥かに大きい

・よって養親自身が負のスパイラルに陥らないように強い意志を持って子供に接することが重要である




委託児童に見られる問題行動


【ためし行動】

・子供は新たに生活を共にする養親がどこまで本気で自分を受け入れるのか、それを知るためにわざと問題行動に出る

・このためし行動は、ほぼすべての子供に現れる


【ためし行動の主な行為】

★赤ちゃん帰り:赤ちゃん言葉の使用や抱っこ、後追いなど

・子供にとって赤ちゃん時期から人生をやり直すという意味がある

★相手を怒らせる:嘘をつく、モノを壊す、拒絶、窃盗など

・相手がどこまで真剣に自分を大切に思っているか、それを計っている


【ためし行動への対応】

★子供が素直になれる雰囲気づくりを心掛ける

・子供の問題行動を発見したら、静かに目を見つめながら理由を訊く

・怒らない

・注意をし過ぎない

・日ごろから子供を褒める

・頻繁にコミュニケーションをとる

★家庭内ルールやしつけよりも、まずは子供の気持ちを訊き、話に付き合いながら共に考え悩むことが重要


【里親に求められる役割と関わり方】

・子供が安心でき、生活しやすい環境を築く

・子供との良質な愛着関係を築く




地域における子育て支援サービス


【子供、子育て支援制度】
 
 ・平成27年4月に全国の自治体で始まる

★目的:

・質の高い幼児期の教育、保育を総合的に提供する

・待機児童の解消

・地域における子育て支援


【大阪市の主な事業内容】
 

・地域型保育事業

・幼児教育、保育料の無償化

・地域子育て支援センター

・エリアごとの集いの広場

・児童いきいき放課後事業

・子供、子育てプラザ

・子育てサロン

・ファミリーサポート事業


ふぅ・・・上記って抜粋なのにもかかわらず盛りだくさんなので・・・

ホントに疲れたっ!!

こんな感じで公共の支援準備はできてるので・・・

後はみなさんが第一歩を踏み出す勇気を持つだけだぞって勝手に思ってたりしちゃうのですっ(笑)




【特別養子縁組】

2020年11月8日、大阪市里親登録前研修2の内容

2020年11月1日、大阪市里親登録前研修1の内容

里親制度で60人の子供を育てた夫婦のお話し

特別養子縁組に向けて養親研修を受講してきたぞっ

子供がいない私たちは特別養子縁組を希望してるのです




今回はこれでおしまいっ!!

こんな感じでまだまだ先は長いけど頑張るぞって思いながら・・・みなさん、ごきげんよぉーって事なのですっ!!





Pyonko and Mu From Osakaでしたぁーっ!!

 

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コメント 6

すずきしのぶ

むうさん、こんにちは〜。
里親研修お疲れ様でした。読んでいるだけで疲れそうな内容ですね。次の研修も頑張ってください。そしてまた報告待ってます。では。
by すずきしのぶ (2021-03-26 15:11) 

みうさぎ

育むて凄い大変なこと。
褒められると嬉しいもん。

by みうさぎ (2021-03-26 17:41) 

むうぴょんこ

スズキさん…でっしょぉーっ!!
研修中は眠気との闘いで…
講義室には闘いに破れた人々でいっぱいだったかもね(笑)
ホント…クマったもんだ!!
by むうぴょんこ (2021-03-27 13:01) 

むうぴょんこ

みうさぎさん…いつもナイスをアリガトッ!!
うんうん…ホント…育むって事はその子の人生の全責任を負うってことだから大変だよね!!
そんな重大事に子育て経験が無いまま、他人の子を育てたいって希望してるってさ…
やっぱ無謀かもってたまに思っちゃったりして??
まっ…でも私達と一緒なら…
ちっちゃいけど一般的な普通の生活を与えて挙げられると思うのですっ!!
なので…みうさぎさんのオススメ通り…
養子となってくれる子の良いところを認めて誉める生活スタイルを心がけるつもりだよっ!!
コメントアリガトッ!!
これからもヨロシクねっ!!
by むうぴょんこ (2021-03-27 13:15) 

ニッキー

一方的な研修は睡魔が忍び寄りますよねぇ・・・
関係者の方々はきっと「最低限の知識を」と思ってらっしゃるかもしれませんが
聞くだけよりはディスカッションしたほうが受講者も真剣に考えるし
記憶にも残ると思うのですが、やはり役所関係だとそういうやり方は出来ないんですかねぇ(*_*)

by ニッキー (2021-03-28 10:05) 

むうぴょんこ

ニッキーさん…コメントアリガトッ!!
うんうん…多分いろいろ制約もあるだろうから、試してみたくともできないんだろうね??
まあ、それが企業と役所の違いなわけで…
個人的にはトップダウン方式よりもボトムアップ方式の方がよりユーザーの為になるのかもって思ったりして??
そんな状況にあっても保護された子供たちの為、制約の範囲内であっても出来るだけ養親のレベルを引き上げようとする彼らの熱意は称賛に値するよ!!
なので…養子を迎え入れる意思がなくとも、企業研修での社員教育の一貫として受講させるのもよいかなって思ったかもねっ(笑)
by むうぴょんこ (2021-03-28 12:05) 

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