映画レビュー『陽はまた昇る』:大泣きしたい時に観たい最高の感動実話!! [映画:邦画]
世界的な偉業を成し遂げた技術者の成功までの苦悩を描いた傑作
【評価と詳細】
・評価: ★★★★★★★★★★(10点/満点)
・公開: 2002年
・発売元: 東宝
・出演者: 西田敏行 渡辺謙 緒形直人 真野響子 佐々部清
今回は大泣きしたい時に観る、最高の感動実話をご紹介しちゃいましょう!!
さあ、皆さん・・・『失楽園』の黒木瞳さんのように枕元にティッシュをちゃんと用意してますかぁ~?(笑)
ではウダウダと・・・行っちゃうぞっ!!
これは隠れた名作だぞ!!
大泣きしたいけど、恋愛ものはちょっとって方にピッタリなのが・・・
2002年に公開された西田敏行さん主演の『陽はまた昇る』!!
この作品は「ビデオ戦争」と呼ばれた世界ビデオ統一規格に奔走した一人の技術者の話で・・・
日本人ならば視聴すべき隠れた名作なので絶対に観てもらいたいのです!!
超面倒くさいVHSの歴史のお勉強(笑)
でも今ではビデオと言えばDVDやBDが主流の時代で、あの黒くて安っぽくて大げさなVHSカセットなんて使った事もない人も大勢いるはず!!
なので、そんな方の為におさらいとして簡単に説明すると・・・
『VHS規格』以前、1960年代後半頃の民生用(家庭向け)ビデオには統一規格が存在せず、メーカーによってビデオカセットは違うし、録画方式も違うので互換性が無く、一般家庭には普及できずにいました。
そんな混戦の中、1971年にソニーが『U規格』3/4インチのカセットテープ規格を他メーカーに先駆け実用化し、家庭用ビデオ機を発売します。
開発に出遅れたオープンリール規格機(リールがむき出しの規格)を発売していた松下とビクターはソニーに莫大なロイアルティを支払い、『U規格』ビデオ機を発売します。
【Youtube ”ソニーUマチックでお送りしています”】
*SONYのCM集なのでUマチック以外もあるので”歴史”を楽しんでね!!
しかしソニーの秘密主義とロイアルティの高額さからソニーの『U規格』に限界を感じた松下幸之助の判断により、1/2テープを使用した『VX規格』ビデオ機の開発を続行、1975年には実用化に成功し、民生用として発売します。
『VX規格』の開発にまたしても敗れたビクターは開発を断念、経営陣は大幅なリストラを断行する決断を下しました。
そんな時、独りの技術者、髙野鎮雄(役名:加賀谷静男)が、神奈川県横浜市の北に位置する新子安のビクタービデオ事業部長として赴任してきます。
彼はビデオ事業部社員のリストラを断行する任務を背負っていました。
しかし彼は社員と接するうち、会社が推進している『VX規格』の将来性に疑問を持ち、上層部の判断に背いて、業務命令のリストラを放棄、事業部全体が一丸となって新たな世界規格となる『VHS規格』を1976年に開発したのです。
そうした苦労の末、『VHS規格』に成功したビクターですが、そこに最大のライバルが立ちはだかりました。
ソニーは録画時間こそ短いのですが『VHS規格』よりも録画画質が綺麗な『ベータ規格』を1975年に開発、市場を席巻すべく猛攻を仕掛けてきました。
ビクターのカセットが大きく画質でも劣る『VHS規格』ではとてもソニーには太刀打ちできません。
意を決した高野は松下電器産業に独り赴くと松下幸之助に直訴し、松下幸之助の心を動かします。
その結果、松下を取り込む事ができ、三菱電機、日立、船井電機といった事態を見極めていたメーカーの引き込みにも成功し、『ベータ規格』を推進していたソニー、東芝陣営を駆逐する事ができたのです。
ふう~~~っ、まあこんな感じ(笑)
作中の居酒屋も健気に営業中(笑)
と、こんな感じでこの作品ではいかにも日本人らしい、チーム全体が一つの困難と思えるプロジェクトの達成に向かってまい進する姿がありありと描かれています。
団塊の世代と言われる我々の先輩方には困難に立ち向かう覇気と勇気、根性がありました。
陽はまた昇る・・・そんな日本の明るい未来の為に一致団結してもう一度努力してみたい!!
そんな気分にさせてくれる最高傑作なので社会人ならば一度は観るべき傑作だと断言しちゃうぞ!!
それで諸説あるけどVHSは『VICTOR HOME VIDEO SYSTEM』が一番しっくりくると思うんだけど・・・・
『VERTICAL HELICAL SCAN』であり、『VIDEO HOME SYSTEM』ってホントなのかな??
それとネタとして・・・
劇中で西田敏行さんと渡辺謙さんが工場を抜け出して秘密の打ち合わせを新子安駅前の居酒屋でやってるシーンがあったけどあれって実話でご本人の高野さん達もその居酒屋で打ち合わせを行ったそうです!!
そんな居酒屋とは・・・新子安駅東口にある居酒屋きしや!!
【食べログ ”きしや口コミレビュー”】
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140211/14012350/
場所はJR新子安駅東口すぐで、当然、京急新子安駅の傍でもあるのでアクセスは最高に良い!!
それと普通の居酒屋なんで・・・まあ、なんというか高級感は全くない庶民的な感じの店なんだけどドリンクが安いのに大きいし、料理もかなり満足できるちょいと濃い味付けでボリューミィ~なので男性は最高に愉しめる店だと思うよ!!
なので視聴後にぶらり旅で『陽はまた昇る』の世界観を堪能するには最適だと思うのですっ!!
ただ女性の場合、時によっては煙が充満している事があるので、臭いがついても構わないラフな服装で行かれることを強くおススメしますっ!!
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タグ:邦画
食べログ読みました。
美味しそうな料理がたくさんですね。
焼き鳥が大好きなので食べに行ってみたいです。
『陽はまた登る』は興味を持ちました。
TSUTAYAに行ったら探してみます。
by 鈴木しのぶ (2015-08-28 12:36)
うん、これってね茶化すことができなく程の感動作品で・・・でてる人たちがみんなアツイ!!いやぁ~~、仕事ってこんな感じに突っ走れれば本当に毎日が面白いのにね(泣)
by むうぴょんこ (2015-08-28 12:52)
西田さんと渡辺さんの演技だけでと迫力ありそうです。
絶対に観てみます。
紹介してくれてありがとうございます。
by 鈴木しのぶ (2015-08-28 13:03)
えへへ・・・いやいやこちらこそ読んでくれてアリガトッ!!
by むうぴょんこ (2015-08-28 14:35)
渡辺謙に似ていると云われた事あり。
もちろんその人の目の具合を疑いました(爆)
by U3 (2015-08-28 15:40)
ほら、自分が思う自分と他人が認識する自分ってギャップがあるもんで・・・実際、かなり似てるんだと思いますよ・・・って、お会いしてないから分からないけどね(笑)
なので、私達のU3さんのイメージは渋い渡辺謙さんで決まりなのですっ!!
by むうぴょんこ (2015-09-07 10:38)