ドラマレビュー『問題のあるレストラン』 [TVドラマ]
現代の社会問題を浮き彫りにする衝撃作!!
【評価】
・評価: ★★★★★★★★★☆(9点/10)
・出演者: 真木よう子 松岡茉優 二階堂ふみ 臼田あさ美 高畑充希
今回は男性の皆さんが視聴すると思わずドキッとしてッ心臓発作を起こしかねない超問題作をご紹介!!
この作品って・・・スッゴク怖いんです!!
何が怖いって言ってしまうと作中の男性陣の無神経さと傍若無人ぶり、そして厚かましさが最高に怖い!!
全編通して、男性の嫌な面がこれでもかってくらい出てくるので、目をそむけたくなるシーンもかなりあったり??
これを観たら女性なら誰でも・・・
いやいやいや、同じ男性であっても男性が嫌いになっちゃうくらいのショックを受けちゃうぞ!!
なので・・・心臓が弱い方は決して観ないでください!!
てな感じなので、AEDを傍らに用意しつつ・・・いっちゃうぞ!!
ハラスメントが絶対に無くならないのは何故??
この『問題のあるレストラン』のテーマは・・・
女性たちが女性だけの力で自分たちの居場所を作るって話!!
そんな主題歌はきゃりーさんが担当していて、かなりアップテンポで愉しい歌になっているので聴いてみてね!!
【Youtube きゃりーぱみゅぱみゅ ”問題ガール”】
やっぱり嫌な事があったら最後は楽しい歌で気分を変えるって良いよね??
でもやっぱり見ないフリをし続けても問題解決には向かわない!!
なので本作はそんな現代社会に潜む差別と真っ向から取り組んだ作品として高く評価できるのです!!
そんな問題とは前述したように女性に対する我々男性の傲慢で思いやりのない卑劣な態度にある!!
要は女性は女性であるが故に男性の理不尽なセクハラとパワハラに塗れた社会で泣き寝入り状態にあり、その改善を求めると社会(会社)を追われるのは立場の弱い人、特に女性たちだって問題が根底にあるのです!!
なので・・・問題なのはハラスメントを恒常的に行っている企業(男性)だって女性のみならず、男性だってそう思うよね??
でも企業においてハラスメント防止法を順守するように社員研修まで義務付けてるのにも関わらず、セクハラ、パワハラは決して無くならない!!
どうしてだろうね??
それって実は男性の傲慢と無神経さから発生するモノがほとんど!!
要は同じ男性同士だと許容範囲でも、感覚が繊細な女性にとっては無茶な事だって事を見失っているのが問題なのです!!
そしてその見失ってる人に最も多い傾向が・・・人を人として認めていないってのが大きな問題としてあるんだよね!!
なので正直な話、そういう人がいたら女性へのセクハラとパワハラと同じく、男性も同じように個人としての尊厳と誇りを傷つけられてる人も沢山、社会にはいるんだよね!!
えへへ・・・思わず熱くなっちゃった(笑)
軽い気持ちで視聴すると痛い目にあうぞぉ~!!
そんな問題作の主演は超格好いい真木よう子さん!!
だけど『SP』のような尖った格好良いキャラでは無く、今回はかなり優柔不断で曖昧なキャラだったりして??
他にも臼田あさ美さん、二階堂ふみさん、高畑充希さん、松岡茉優さん、東出昌大さん、吹越満さん、杉本哲太さん等々・・・
って、みんな主役を張れる人ばっかりじゃん!!
そんな凄い人たちを集めたこのドラマの関東での視聴率は・・・平均9.3%で良作、むなしく玉砕っ(泣)
やっぱり目をそむけたくなるようなセクハラとパワハラがテーマだと必然的に一般受けはしないよね(泣)
そんな本作を全体で評価するとかなり良い部類に入ってて9点/10点と高評価!!
でも残念な事があって第一話だけで評価したら、脳内から消したくなるレベル!!
っていうか、第二話も無駄な話が大半だったし??
長々と井戸端会議をして話が進まず、女性の嫌らしい面が強調され過ぎているので鼻についちゃって・・・
題名のように明るいコメディを想像して視聴すると、とんでもなく痛い目にあっちゃうぞ!!
私含めて、男性ってホント・・・◯鹿だよねぇ~!!
再度、言っちゃうけど本作のテーマはセクハラとパワハラ!!
ほら、やっぱり聞いただけで見たくなくなっちゃうでしょ??
実際、作中のハラスメント話が凄いんです!!
本社での取締役会で菊池亜希子さんは担当しているレストランでの食中毒の責任をすべて押し付けられた挙句、男性が観ている中、全裸で謝罪させられたり・・・
真木よう子さんは自分が企画し、とってきた成果を全て同僚男性に横取りされた挙句、外されたり・・・
高畑充希さんは周囲から嫌われることが耐えられず、嫌な事でも断り切れずに明白なセクハラに日常的にあっていたり・・・
松岡茉優さんは父親の杉原哲太さんの無神経さの影響で対人恐怖症になってるし・・・
そして極め付けが・・・臼田あさ美さんは夫から連日のように無能呼ばわりされた挙句、全校集会で演説していた鈴木先生を鎌で刺しちゃう・・・って、これは別の作品だった(笑)
あはは・・・って、笑うとこじゃないけど、そんな出演者全員がかなり悲惨な状況にいるのです!!
でね、みんなに知ってもらいたいのはこういう悲惨な事例って別にドラマの中だけじゃないって事!!
これって現実に起こっている事件をネタにしているので、皆さんもニュースなどで実際に見たことがある事例ばかりでしょ??
ホント、男性って本気で◯鹿なの??
人の嫌がる事はしないでみんなで仲良く頑張っていけばいいじゃん!!
でも残念な事に現代社会の常識の前ではそんな理想は通用しなくなっているのです(泣)
問題の根源は人事評価制度の『能力・成果主義』にある!!
人が人をお互いに尊重して助け合って物事に当たっていく。
本来ならばそれが常識であり、人を見下す態度や個人の尊厳を踏みにじるなど、やってはいけない事だってみんなも小学校で習ったよね??
でも日本社会がそれまでの年功序列制から、米国式の成果・能力主義になってからこういう事例が多くなってきているのは確か!!
実は成果・能力主義って企業側は”個々の能力をきちんと評価できる素晴らしい制度”としか言わないけど、それって、個人の好き嫌いや差別を排除し、公平で第三者的な目線で評価できる基準があって初めてできる事!!
でも人って感情の生き物なので、そんな感情を排して公正に他人を評価するなんて、現実には絶対に無理っ!!
だから、そんな現実の前では理想論でしかなくて、結局、成果・能力主義の基準は・・・
他人よりも抜き出た成果をあげた人の為の評価制度と、理解されているのが現状!!
結局、この”他人より”って点が問題でインフレ時の1970年代ならともかく、どんな分野でも成熟した市場しか無い現代では同僚や部下の成果を横取りして自分の手柄とするしか、”抜き出た成果”を上げられないので超利己的で身勝手な人しかいなくなっちゃう!!
だから現代人は他人の成果を横取りし、仲間である同僚の足を引っ張るべく、毎日罠を張り巡らしててそんな陰険な人間しか、社会人として生きていけないのが問題!!
そのような状況下で狙われるのは立場が弱い人で女性だったり、中途入社組であったり、気の弱い人間だったりして、結果・・・
セクハラやパワハラが日常化してしまうのです!!
本当はそういうズルをきちんと把握し除外して、正当な成果者を真っ当に評価するのが常識だけど、そんな超利己的で幼稚な好き嫌いでしか他人を判断できない人たちに真っ当な判断を求める方が無理だよね??
そんな私も過去、数百人の企業評価者(管理者たち)を見てきたけど、私情を排して公平な判断ができる評価者は二人しかいなかったのが悲しい(泣)
そんな成熟していない人ばかりが横行する日本社会では、そもそも成果・能力主義制度は無理なのです!!
爪の先まで〇鹿の集まりだった企業の話(笑)
それで一般的な話からセクハラに話は移って・・・
作中で女性が裸で謝罪させられるシーンがあるけど、それって私が過去、転職活動中に切羽詰まって応募した某企業で実際に行われてた行為(驚っ)
そんな某企業は目標が達成できなかった男性は全裸で、女性の場合は下着姿で次回の目標達成への意気込みを宣言したと嬉しそうにお偉いさんたちが説明会で言ってたので即日、辞退したんだけど・・・
そもそも人間の尊厳と誇りを傷つけるような行為はどんなに偉い人だろうがやってはいけない事でしょ??
それをふんぞり返りながら偉そうに公言しちゃう経営陣って・・・ホント、爪の先まで◯鹿なの??
案の定、その企業は粉飾決算で数年後に倒産したので、切羽詰まっているけど入社しなくて良かったって!!
へへ~ン・・・ざま~みろって、思わず暴言が??(笑)
あはは・・・決まらないのでかなり困ってるけど、思い出したらまた熱くなっちゃった(笑)
木村拓哉さん、頑張れっ・・・って、関係ないかぁ~(笑)
まあ、本作ではそんな大問題を乗り越えて彼女らは素晴らしいレストランを作り上げるのです。
だけど終盤で・・・落としたスプーンが元で、隣人から連日のように嫌がらせを受けた挙句、閉店に追い込まれちゃう!!
これって明白な脅迫と威力業務妨害だよね??
弁護士のYOUさんがいながら何してるんだって、ちょいとモヤモヤしちゃったり??
なので彼女に秘密でこっそり調べてみたら、納得いかない回の脚本を担当してたのが女性だった??
って、これこそセクハラだよね!!
本当にゴメンナサイ!!
他意はないんです、ただ私が納得できなかっただけ!!
あはは・・・これ以上、書くと爆弾発言がもっと出ちゃいそう!!
なので、グダグダは最後にして、救いはあるって話をしちゃお!!
みんな、本作を観たら人間不信に陥っちゃうかもしれないけど、逆に考えれば・・・
問題提起をしてる=改善しようと努力してる人たちがいる!!
って事に繋がるので、この歪み切った現代社会もそんなに・・・ろくでもない惑星じゃないかもね?(笑)
あっ、でもSMAPって今年の年末にメンバー同士の確執で解散って昨日、発表されたよね??
って・・・何故、世間的には木村拓哉さんが悪者扱いなの??
普通に客観的に見れば彼が一番SMAPとして、アイドルとして、人間として、真っ当で正しい事をしてるし、みんなを正そうと努力してた人でしょ??
本当に悪いのは対立してる裏の大物たちとメンバーの裏で動いているあの二人と巧いように使われた急先鋒のあの人・・・
って、名前を言ったら確実に炎上するので言~わないっと(笑)
やっぱりこうして考えてみると、地球ってろくでもない悪い惑星なのかもしれないね(泣)
ま、でもパンドラの箱に残った最後のモノは”希望”なので・・・
みんなでのんびりゆっくりと適当に頑張っていきまっしょい(笑)
【邦画ドラマ】
『義母と娘のブルース』、超感動的なドラマ・・・女性は確実にね
『ぼくは麻里のなか』って超過激だけど面白いのでお勧めだぞっ
時をかける少女2016:今までで一番切ない最高傑作
ドラマレビュー『スターマン・この星の恋』:ほっこり可愛らしいコメディの傑作
『リミット』桜庭ななみさんと土屋太鳳さんの好演が光る、極限でのサバイバルサスペンス
『逃げるは恥だが役に立つ』男性には厳しすぎるかも??
ドラマレビュー『問題のあるレストラン』
『東京全力少女』武井咲ちゃんと渡部篤郎さんの名演技が凄い
『正義の味方』余りの変顔に”きゃあきゃあ”大はしゃぎしちゃうファミリーコメディの傑作ドラマ
【洋画ドラマ】
100 things to do before High School 大人になったらできない事
こんな感じで・・・ばいびぃーって事なのです!!
Pyonko and Mu From Tokyoでしたぁーっ!!
タグ:ドラマ
わ~このドラマって最低の視聴率だったのですね。東出さんが出演するので最初の回だけ観ましたが意味のわからない内容で次の回からは観るの中止しました。むうさんの天邪鬼
探検隊を読んで改めて最後まで観なくて良かったと思いました。
by 鈴木しのぶ (2015-11-11 00:11)
うんうん、第二話まで我慢してみれば面白く、明るい雰囲気を堪能できるんだけど・・・それまでは最低最悪な作風でまるで学祭の演劇レベル(笑)
でもね、レビュー中に上げたみんなが仕方がないって諦めている諸問題をテーマにした点は評価に値して、非常に素晴らしい!!
ホントに最終回で威力業務妨害だけ、法律に則って解決すればかなりおススメできるんだけど・・・結局、”女性(弱者)って可哀想でしょ”だけに終わってしまったのが非常に残念!!
困ったもんだねぇ~!!
by むうぴょんこ (2015-11-11 11:11)
はじめまして。とても昔の記事にコメントしてすみません。カルテットで脚本家の人に興味持ったのでいまさらこのドラマをみて、ものすごく問題をえぐり出す台詞にびっくりしました。今でもツイッターなどでテンプレ通りに女性の心を殺しに来てる男が多い(痴漢被害者にお前ごときにそそられねえよで罪を軽くする卑怯さなど)ことを見ると2年前にこんなドラマやってたことに驚きました。やっぱり、痛いくらい問題提起してますよね。あまりに痛いと人は避けるので視聴率はふるわなかったんですね。でもそのくらい書かないと問題がわからないだろうから、覚悟の上で書いてくれたのでしょうね。他人の心を殺すような人はクズ認定していいとわかって心が軽くなったのでいいドラマでした。
by とおりすがり (2017-05-27 13:17)
とおりすがりさん、コメントありがとっ!!
うんうん、現状は社会のあらゆる場面で個人の尊厳がないがしろにされているのが問題で・・・
人をモノとして扱う無神経な人間(特に男性ね)が多すぎるのが悲しい(泣)
この問題ってレビュー中に明記してあるので割愛するけど、とおりすがりさんが気になってるのは無関係の人間が誹謗中傷を繰り広げている問題って事!!
実際、とおりすがりさんが言われるように心無い誹謗中傷を行われると、誹謗中傷を受けた方のみならず、それを読む方、聞いた方、そして行った本人すらも、その言葉によって傷つくのは明白で・・・
誰も得をしないので意味がない行為なのはちょっとでも頭が良い人なら簡単にわかる事なんだけど・・・
でもわかんない人が多すぎるのが大問題(泣)
そんな意味がない行為を行うよりも、より建設的な、いかに被害者を救済し、できるだけ早期に心の傷を癒してもらって、笑顔を取り戻してもらう為にはどうしたらよいのかをみんなで考えるべきで・・・
誹謗中傷を行うよりも悲しい被害者をこれ以上増やさない為にはどうすれば良いのか、それを議論すべきだと思うんだよね!!
でも現実は一部の心無い人間による誹謗中傷の荒しで終始してしまうので問題の解決にはならず、事件が再発する繰り返しになってしまってる!!
そんな風潮に危機感を持ったからこそ、こんな作品ができたんだろうけど・・・なかなか人の心を変えるまでには至ってないのが悲しい(泣)
そんな重大な問題を是正することができない私たちの社会ってまだまだ文化的に未成熟なのかもしれないね??
そんな現実社会は外見ではわからないけど、実際は心が病んでいる人が非常に多いのが問題!!
そんな状況下で注意してほしいのは、他者を攻撃することでしか自己主張できない心が病んでいる人ですらも、社会に適応できていない弱者であるって事で・・・
そういった人をクズ認定して目の前から排除するだけでは、誹謗中傷行為と同じように問題の根本的な解決には向かわないって事を理解してほしいなあって思うのです!!
ってな感じで理想論を言ってるけど、それって要は・・・
『罪を憎んで人を憎まず』って事なんだけどね(笑)
でもさ、そんな聖人君子的な対応ってできるわけないじゃんね??
なので現実問題としてどう対応したら良いのかって事で、それは・・・
『誹謗中傷は一つの意見として客観的に受け止める』ってのが一番大事!!
誹謗中傷や悪口などはたった一つあるだけで、その数十倍ある沢山の好意的な意見を押しのけて受けた方の心に深く突き刺さるモノ!!
でもいくら深く突き刺さったとしても、素直な目で状況を判断したら、否定的な意見よりも好意的な意見の方が遥かに多いってことに気が付くと思う!!
正直、意見の相違なんてどんな状況下でも起こり得るんだから、理解できない誹謗などは無視しちゃえば良いのです!!
なので好意的な意見にだけ、読むようにしたら良いって事(笑)
えへへ・・・そうしたらみんな少しは気が楽になると思うんだよね!!
『他人は他人、自分は自分』・・・これって最近のTVドラマで香理奈さんが主演してた『嫌われる勇気』でも何度も出てるので今件に当てはめると・・・
『誹謗中傷が自分に向けられてもその問題の根源はその誹謗中傷を行っている本人の課題(問題)であり、向けられた自分の課題(問題)ではない』って事!!
って・・・ありゃりゃ・・・このTVドラマも日本アドラー心理学協会が『アドラーが提唱する心理学とはかけ離れてる』って文句をつけてるよね・・・あはは・・・クマったもんだ!!
まあね・・・長々と書いちゃったけど、人を傷つける行為は絶対にやってはいけない行為であるが、その行為そのモノを憎むべきで、行為を行っている人を憎んだり、蔑んではいけないって事なんです!!
とは言っても・・・言葉は刃物よりも深く人を傷つけるモノ・・・
ほら、織田信長だって明智光秀をあそこまで罵倒しなければ殺されずに済んだかもしれないしね・・・って・・・わかんないけど(笑)
まあ・・・理想論は理想論として、少しづつ自分を変えていけば、世間も変わっていくもの・・・ってか、自分の心が変われば自分を取り巻く周囲が変わらなくても、気が楽になるって事で・・・
でもどうしても耐えられなかったら、その時は・・・
自分がその場から逃げちゃえばいいと思うのです!!
逃げるのは恥じゃない・・・って、これもドラマであったなぁーって思いながら・・・長文ゴメンね!!
あはは・・・こんな感じでウダウダ、ふわふわしてるけど・・・これからもコメントまってるよぉーっ!!
では良い一日を!!
by むうぴょんこ (2017-05-29 11:37)