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ハートロッカー 超天邪鬼で面倒くさいレビュー(笑)

ハートロッカー 超天邪鬼で面倒くさいレビュー(笑) [映画:洋画]

米国政府の思惑が最大限に盛り込まれた最低の戦争礼賛作品







The Hurt Locker

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  • メディア: DVD




ハート・ロッカー DVD

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今回は久しぶりの映画レビュー!!

でも超天邪鬼なので誰にでも好かれるようなおもねり記事などは決して書きたくない!!

と、いう事で私が批判的に感じてる『The Hurt Locker』をご紹介!!

な・の・で・・・

超辛口で面倒くさくて悪意と偏見が満載のスーパー暴走記事(笑)

はっきり言います!!

超ピュアで純粋な方は偏見と欺瞞に巻き込まれて汚されるので決して読まずに即時に退場してね??

それで私達って彼女が作品の選定と大まかなあらすじをたてたモノに、私が文章を考えて肉付けしてるんだけど、今回はあくまでも私の独断と偏見で選んだかなり面倒臭いレビュー(笑)

最初は彼女に『アバター』にしたら?って言われてたんだけど、いやいや『アバター』には対になっているもっとドロドロした作品があるでしょ的な思いから仕方なしにこのレビューに??

えへへ・・・”仕方なし”では無いよねっ??

私は物事を難しく捏ね繰り回すのが大好きっ(笑)

なので常識的で道徳観に溢れた善良な方々にはご退場願ったんだよね!!

では残ったMADMAXなヤローども、心の準備は出来てるかぁ~っ??

そんな何でもアリ的な雰囲気になったところで天邪鬼的に超お堅い文章で構成しつつ・・・

みんな、行くぜぃ(笑)

 

第82回米国アカデミー作品賞を受賞したハートロッカーってどうなの??


2010年、米国で開催された第82回米国アカデミー賞において、『アバター』は作品賞、監督賞、美術賞など9部門でノミネートされ、最有力候補とされていましたが、投票の結果、最も権威ある作品賞はアバターではなく、元奥さんのキャスリン・アン・ビグロー氏(Kathryn Ann Bigelow)の『ハートロッカー』が受賞し、『アバター』は美術賞、撮影賞、視覚効果賞の三部門のみの受賞となりました。

そんな受賞式の直前、キャメロン監督にはそれまでの勢いはなく、受賞に対してどことなく弱気だった姿勢が報道されています。

両作品の比較をしてみると大勝したビグロー監督の『ハートロッカー』の世界興行収入は約49億円と平凡であるのに対し、『アバター』は約2,782億円と圧倒的な収入を誇り、それまで世界一の興行収入を誇った『タイタニック』を大きく上回った事からも世界中で支持されている事が読み取れます。(1米ドル=100円換算)

ですが結果は作品賞を逃したどころか、前評判を裏切る惨敗とでも形容すべき事態に陥ってしまうのですが、何故、評価されなかったのかの理由は現在に至るも明確になっていません。

そこで今回はその理由を考察していきましょう。





ハートロッカーとアバターのテーマは世間に誤って認識されている!!


皆さんがご存知の通り、アバターは異惑星に駐留し鉱物を搾取する人類とその惑星に住んでいる現住民族であるナヴィ達との、端的に言うと侵略戦争を描いた近未来SF作品です。

一方のハートロッカーはイラク戦争時の同国を舞台とした爆発物処理班をテーマにした戦争ドキュメンタリ風アクションともいうべき作品です。

共に戦争や侵略等の武力行使の悲惨さを描いた作品ですが、映画評論家や著名人のレビューを読んでみると両作品への印象が対極にある事に驚かされてしまいます。

それらのレビューを大まかに括ると・・・

・アバター:    戦争肯定

・ハートロッカー: 戦争否定

との印象を受けた方を多く見かけるように感じます。

一見すると上記印象が正しいように思えますが、それは実は作品の理解不足による誤った認識なのです。

ではこれから誤った認識がどうして生まれるのか、考えていきましょう。





本作品は誤解されるように巧妙に仕向けられているぞ!!


両作品が公開された2009年はイラク戦争が泥沼化した時期であり、2003年より政権の座にあったブッシュ大統領の任期切れを迎え、対イラク政策の失態が糾弾されていた時期にあたります。

『アバター』ではナヴィ達が何も欲しがらず、侵略者である人類が望む資源を与えようとしないので交渉ができず、結果人類が略奪戦争を開始するという流れになっています。

『アバター』での資源に溢れる惑星=ハートロッカーの舞台である世界第三位の石油産出国であるイラク・・・何だか重なって見えてきませんか?

この二作品の両民族は満ち足りている為、人類(米国)との交渉を拒絶している姿勢は全く同じであり、米国側の思考に立ってみると、武力で言う事を聞かせようとする行為は必然なのかもしれません。

ですが『アバター』では少数ながらナヴィ族を理解し、恋までして適応しようとする米国民の姿が描かれています。

それこそが真の異文化交流であり、相手を理解し、分かり合いたいという真摯な態度でその果てには相互理解があり、どんな方であっても、両者がお互いを全滅するまで戦うといった悲惨な結末を描く事はできないと思います。

一方の『ハートロッカー』ではサイコロの出目のように、それまで生き残れたのはただの偶然であり、いつ死んでしまうかわからない、そうした過酷な爆発物処理業務にあたる隊員達に焦点を当てており、その悲惨な状況だけにスポットを当てれば戦争否定と言えなくもありません。

一見、両作品共に戦争の悲惨さ、そして命の尊さをテーマにしているように見えますが・・・

『アバター』は全編通して正しく戦争を否定していますが、一方の『ハートロッカー』は主人公である隊員個人に焦点を当てる事で逆転し、真のテーマである戦争肯定が露呈してくるのです。





身勝手な米国政府の尻拭いをさせられる一般国民!!


『ハートロッカー』での兵士たちは作品中、あらゆる場面で”他国の平和を守る為に命を犠牲にして平和に貢献する英雄”として扱われています。

実際、国連ビルでの爆弾処理に成功した軍曹は司令官から”君は偉大で勇敢な兵士だ”と大勢の前で称賛されていましたよね?

そういう見返りがあるから隊員達は任期後も”こんなクソみたいなところ”に戻って来てしまうのです。

本作品には冒頭に”戦争は麻薬である(War is a drug)”との記述があります。

『ハートロッカー』を視聴すると戦争とは麻薬であり、悲惨な状況下での爆弾処理という危険な任務に対し、隊員達からは”命令だからやってやってるんだ”的な怠惰的なメッセージしか感じる事はできません。

考えてみればこんな過酷な業務に薄給で挑み続ける彼らは、正しく”英雄”として扱われるべきですが、元々の混乱と無秩序を生みだしたのは”イラクには大量破壊兵器があり、全世界に使用しようとしている”との虚偽宣伝を大々的に行い、一方的に戦争を始めた彼ら米国政府ではなかったでしょうか?

ブッシュ大統領や米国議会、政府の傲慢で身勝手な利己的な思惑から生じた他国の混乱の尻拭いを、推進した米政府閣僚達では無く、米国一般国民がさせられる。

日本人の一般的な考えからすると、何の責任も無い彼らがあのような見返りもなく薄給で危険な業務にあたっている事が容易には理解できません。

何故、彼らは自分たちが望んで始めた戦争でもないのに、自ら危険な戦地へと行くのでしょうか?

それを次の項目で掘り下げていきましょう。





英雄という名誉欲を最大限に利用して他国民を殺させる米国政府!!


米国は建国からの歴史が浅い国であり、一般的なお金への執着の他に、ステイタスや地位といった名誉に執着する傾向が非常に強い国です。

大富豪ならばお金を使って名誉を買う事もできますが、一般庶民が名誉を金で買うことなど到底無理な話です。

ですが流石はアメリカンドリームの国!!

庶民である彼らにも名誉を簡単に手に入れられる機会があります。

それが戦地に赴いて人を殺す事で得られるのです。

戦地に行けば大富豪であれどもなかなか手に入らない”英雄”という名誉を労せずして手に入れる事ができ、周囲が羨むヒーローとして煽て上げ祭り上げて貰えます。

それに年金の受給資格も与えられるので、庶民であればあるほど自ら進んで戦地に赴く人々がいる事が理解できます。

そういう視点からハートロッカーを見ると英雄という名誉をちらつかせて普通の自国民に罪のない他国民を殺させる米国政府の真の狙いとは・・・

・英雄たちは正義である
    ↓
・英雄たちが命を懸けて従事しているのが戦争である
    ↓
・英雄たちが行う戦争は正当な行為であり米国に正義がある

との歪な主張に摩り替えたい思惑が段々と見えて来るのです。





ただの殺人行為を英雄扱いするのは真の目的を隠ぺいする目くらましだ!!


前文で米政府の思惑があると書きましたが、それが明確に見えるのが爆発物を処理するシーンでの野次馬達の存在です。

本作品は冒頭から爆発物処理の場面から始まります。

隊員達が遠隔操作ロボットを使用して爆破を試みる。

ふとカメラが切り替わると、そこには沿道に湧き出た沢山の無表情な野次馬達・・・

そんな野次馬達に隊員達は銃口を向け威嚇しながら、スタックしたロボットからC4爆弾を取り出して発見した爆弾の周囲に配置する。

隊員が戻ろうとした時、野次馬の中に携帯電話を持った人間を発見したが間に合わずに爆弾は爆発し、隊員一人が犠牲となる。

また国連ビルがテロの標的になった際、不審停車車両に近寄ろうとした隊員の目の前で野次馬の一人が車両を狙撃、車両は炎上する。

幸いトランクにあった爆弾は爆発しなかったが、冷静な風を装いながらも自棄になった軍曹は”どうせ死んでしまうのだから、快適な格好で死にたい”と、防爆スーツを脱いでしまう。

劇中、幾度となく野次馬の中に不審者を発見した彼らは、事前に正規の行動である確認、逮捕、拘束する事すら無く、”撃ち殺せ”と何度も叫んでいます。

彼らはイラクの平和を取り戻す為に派遣されているのに、彼らを殺そうとするテロリストが野次馬の中にいる。

これほどの皮肉はありません。

実際、テロリストか、否かなど、野次馬をじっくりと観察しても判断できるものではありません。

平和時なら何の確認も無く撃ち殺す行為はただの殺人であり、決して許される事ではありません。

ですが彼らは常に正しい”英雄”です。

彼らの論理では英雄の命を狙うテロリストである可能性が少しでもある以上、その脅威を不当な行為で排除しても事態は正当化されます。

その事から本作品は、戦争で何人もの無実のイラク人が犠牲になろうが、それは全て正当な行為なのだと、誤った主張を視聴者にアピールし続けているのです。

それが本作品を制作したビグロー監督の主張とテーマであり、イラク戦争を始めた米政府の真の思惑を隠ぺいする目的であったのです。





野次馬に込められた意味に本作の真のテーマが潜んでいるぞ!!


そんな英雄を殺そうとする他民族を理解しようとしても、最後は劇中の軍医のように裏切られて爆弾で吹き飛ばされて死んでしまう。

これら幾度となく繰り返される殺伐としたシーンから監督が主張したいことは・・・

英雄の米兵士達を取り巻く野次馬のイラク人たちは”英雄”の隙を見て殺そうとする卑劣な敵であり、殺されても仕方のない存在なのだ、との主張です。

一方のイラク側から見たらイラクの平和を維持する目的で押しかけて来た米国民が、罪のないイラク国民を威圧して殺そうとする。

これが正しい治安維持なのでしょうか?

このような状況ではどちらかが相手を殲滅するまで憎しみの連鎖は消える事はないでしょう。

話は戻りますが、その野次馬には隠されたもう一つの意味があります。

それは映画を見に来ている視聴者達、いや、戦争を否定する私達への痛烈な批判のメッセージが込められているのです。

それが証明できるシーンがあります。

夜間にタンクローリーが爆破された。

爆発物処理班が出動し周囲を調査した結果、遠隔操作で爆破できる最適の場所を見つけ出した。

軍曹はカメラレンズに向かってライトを何度も照らしながら駆け寄ってくる隊員達に向かって言います。

”利口な悪党は暗闇に隠れている。
ここだ。
最高の観戦場所。(再度、レンズに向かってライトで照らす)
爆発領域の外でゆっくりと我々の騒動を眺めていた。(隊員たちの三つのライトがレンズを照射する)・・・
奴らは今、俺たちを見て笑ってやがる。それを許せるか。”

カメラレンズの向こうにいるのは誰でしょうか?

イラク兵?テロリスト?

いやいや、この映画を見ている視聴者であり、我々が利口な悪党であり、原文では”卑怯者だ”と非難しているのです。

この事からビグロー監督は、家庭も子供もいる立派な米国民が、自らの命の危険を冒してまで他国の平和維持に貢献しているのに、安全な映画館で戦争を批判しながら見ている我々が許せないと言っているのです。

このビグロー監督の狙いを知った今でも皆さんは『ハートロッカー』を”反戦作品だ”と主張できるのでしょうか?





米国は世界中の富と利権を独占しようとする歪なモンスターだ!!


武力行使以外にいくらでも他に道はあったはずなのに、一部の国民が戦争で命のやり取りをしているからと言って、米国民、いや映画を見ている全世界国民を卑怯者呼ばわりし、無意味な戦争、無差別殺人への理解と参加を強要する。

イラク戦争は米国が無理矢理始めた戦争であり、国連が全面介入し、平和維持に努めたならばもっと違う状況になっていたはずです。

戦争という麻薬に溺れ、思考を停止した兵士達を”英雄”と称賛する事で”英雄達が従事している戦争は正当である”とのプロパガンダに問題を摩り替えて”戦争礼賛”へと意図的に視聴者を誘導する。

これが『ハートロッカー』の真のテーマであり、背後には自ら始めた誤った戦争を認めたくない米国政府の思惑が透けて見えます。

そんな思惑があるからこそ、認められることが無い爆発物処理班への密着取材を許され、戦争アクションながらも15億円という低予算で作品が完成し、アカデミー賞という権威ある賞が貰えたのです。

そういえば以前にも”米国政府の思惑”による不自然な賞を得た作品がありました。

偏見と欺瞞に満ちた『The Cove』です。

あの作品が受賞出来た背景は日本バッシングでしたが・・・

本作にはイラク戦争は正当だ、との世界世論誘導から得られるイラクに存在する世界第三位の石油利権全てを手に入れたい、そんな米国政府の汚い思惑しか見えてきません。

このイラク戦争の影響によりISILが暗躍し、つい先日には二人の日本人が犠牲となり、世界中がテロの脅威に晒される事態となっています。

この混乱を招いた責任は一体、誰が取るのでしょうか?

米国?イラク?国連?

いえいえ、我々、世界中の人々が”テロの脅威に晒される”という代償で支払うのです。

ビグロー監督は他国の利権を欲し、手に入れられなければ戦争で略奪しようとする米国政府の良き代弁者であり、彼女の思想は平和を望む世界中の人々にとって非常に危険であると断じざるを得ません。

自由の象徴であり、弱者の味方、平和の守護神であった米国はその姿を時と共に変貌を遂げ、世界中の富と利権を独占しようとする歪なモンスターへと変わりつつあります。

この世界は一つの国が統治するには大きすぎる。

やはり世界政府を樹立させるしか、世界平和への道は無いのでしょうか?

そうすれば世界中の紛争が無くなってみんなが平和に暮らしていけるのではないか、そう強く思うのです!!

なぁ~んちゃってっ??

あはは・・・超面倒臭い内容でしょ??

この文章を書いたのは相当前だったけど、今でも主張は間違っていないと思ってたり??

正直ね、こういう無茶をやるからなかなか米国って好きになれないんです!!

なんで元は同じ英国民なのに、米国には騎士道精神が残ってないんでしょ??

ホント・・・珈琲ばかりガブ飲みしてないで紅茶を飲めって!!

そうしたら私が敬愛してやまない大好きな英国気質を取り戻してくれるのかな??



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ってな感じで今回の改訂もこれでおしまいっ!!

ではみなさんごきげんよぉーって事なのです!!





Mu From Tokyoでしたぁーっ!!
 

タグ:洋画
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